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木造住宅のデザイン

○健康的な住まいづくり

輸入木材よりも日本の杉、桧を使った家造りをしています。材零50〜60年の木材で100年暮らせる「日本の家」を考えています。

「日本の家」とは日本の風土や生活文化に適した無理・無駄のない住環境です。四季の移ろいや自然を感じる健康的な暮らしです。

木材は湿度を調節をしたり、心地よい肌触りであったり、適度な断熱材であったりもしますが、木材を隠ぺいするとカビが生えたり、白蟻を呼ぶことにもなります。木材の素材特性を生かし、構造材も呼吸させることが望ましい使い方です。

外内装材には杉や桧などの板材や漆喰、珪藻土などの自然素材を用いますが、それぞれの材料特性を生かした適材適所の使い方とデザインが大切です。


○耐用年数の長い家をつくろう!

住まいは家族の成長や変化に応じてその使い方も変わります。100年を考えると3代で使われることになります。目先の要求やスタイルも大切ですが、長い目で住まいを考えたり次の世代がこの家を引き継ぎたいと思えるほどの魅力がなければ、長く住み続けることは難しいと思います。

自然素材の経年変化は住まいへの愛着を育みます。家も子育ても同じ。注いだ愛情の分量だけ愛おしくなります。住まいに愛情を注ぎ育てること。家族でメンテナンスをしたり、お掃除が楽しい住まいというのも耐用年数を延ばす一つの手掛かりです。

○住まいの省エネルギー

住まいの風通しが良ければ、夏はエアコンに頼らずとも、ほどよく快適な暮らしができます。冬はペアガラス、断熱障子などで家全体を保温すれば吹き抜け空間であっても、温度差のない快適な住環境となります。一度大きな気積が温まると、壁や天井などの仕上げ材にも蓄熱され、家の保温性が高まります(屋内の温度差がなくなると、多少室温が低くても快適に過ごすことが出来ます)。十分な断熱性のある家では、小さな部屋をひとつずつ暖房するのと同じ暖房費で家中を温めることができます。

快適な省エネ住宅には風や光、日射熱を建築的にコントロールしたうえで、冷暖房設備機器との適切な組み合わせが必要となります。

○古民家・リフォーム

これまでに住宅から店舗まで多くの古民家のリフォーム・リノベーションに関わってきました。一概には言えませんが築100年位の建物が傷みも少なく扱い易いです。既設建物の特性を生かしながら、新たなデザインをいかに持ち込むのかが毎回のチャレンジとなります。

柔構造の古民家に筋違などの耐震壁をバランス良く設け、損傷部材を交換すれば、また100年使い続けることができます。

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