私の本棚
☆☆☆ オススメ度
建築家を志す方やこれから家を建てる方への推薦図書です。流行のスタイルに目を奪われがちですが、住まいや暮らしの本質は昔も今も変わりません。日本の家とは?安らかな暮らしには何が大切なのでしょうか?
「火の誓い」 河井寛次郎 著
寛次郎さんの晩年の境地に触れられる一冊です。自己と美と宇宙とが一体となってモノ作りに打ち込んでいる様子が感じ取れます。陶工の天才は詩人でもありました。
■読書対象者:建築士

- 講談社文芸文庫
- ☆☆
「種の起源」 ダーウィン 著
生物の進化を決定する自然選択について詳細な観察が繰り広げられています。一つの建築を考えるとき、沢山の選択肢の中から一つづつ選択を繰り返す行為は、自然界の摂理、自然選択と似ています。自然選択を決定する必然についての学びがあります。
■読書対象者:建築士

- 岩波文庫
- ☆☆
「美しき日本の残像」 アレックス・カー 著
青い目で見た日本建築・日本文化論は沢山ありますが、率直な感性に好意が持てます。祖谷の古民家は今ではトラスト運動にまで発展してるようですが、そのパワーに感心しきりです。
■読書対象者:建築士

- 新潮社
- ☆☆
「森の生活」 H.D.ソーロー著
建築の初源性、文明の非力さ、簡素な暮らし方、自然との接し方、・・・生きる上で大切なことを様々な切り口から教えられます。古民家塾の活動も、セルフビルトの目覚めもこの一冊から始まりました。自分に限らず、この本に影響された人は少なくないのでは?
■読書対象者:男性建築士、施主

- 岩波文庫
- ☆☆☆

- 岩波文庫
- ☆☆☆
「方丈記」 三木紀人 訳・注
鴨 長明が晩年に移り住んだ簡素な庵で人生を俯瞰するエッセイです。安らかな心情と無常観が素晴らしい。時代は変わっても、人の本質は何も変わらないのです。徒然草と合わせてお勧めします。
■読書対象者:建築士、施主

- 創英社
- ☆☆