Works
commercial facilities
Title
桃源村( )
2010
Comment
生鮮野菜の直売所、レストラン、洋菓子店。客層と営業時間が少しづつ異なる店舗の相乗効果とショウアップを考え、広場を囲む村のように4つの建物を分棟配置しています。建物の軒を低く押さえること、村の輪郭線となる屋根のフォルムに変化を与えること、広場の緑を引き立てるために建物は白く抽象化すること、トップライトによる空間の演出、これらを各建物に共通させることで桃源村に連歌のような繋がりが生まれることを期待しました。
レストランでは茅葺き民家の伝統的架構を古材で再現し、ニュートラルな白い空間に対比させています。トップライトの光に照らされる棟木、さす丸太組、貫などは出雲地方に受け継がれてきた私たちの遠い風景です。
洋菓子店では一本の古材が連歌を受け継ぎ、小さな木漏れ日が日時計となって太陽の運航を壁に刻みます。
桃源市場はトラス梁による無柱空間。トラス梁仕口に伝統工法が生かされています。